その危険性を戦前のファシズムに重ね合わせる声もありますが

こうした日本のメディアが生み出したのは、どこまでも受け身で、情報に踊らされる人々。その危険性を戦前のファシズムに重ね合わせる声もありますが、平均年齢の若い国民が限られた情報のなかで熱狂に走ったかつてのドイツと、高齢化もあって活力を失った人々が過剰にあふれる情報を「好きか嫌いか」で偏食し続ける現代日本とは全然違う。それはファシズム前夜というより、映画『ライフ・オブ・ブライアン』の世界のようだと僕は感じます。

http://www.rokyu.net/user_information1-59400.html http://gamers.mysns.jp/p/xcvcvbkubイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソンが製作し、1979年に公開されたこの超問題作の舞台は、西暦33年のエルサレムイエス・キリストの隣の厩(うまや)で同日に生まれたユダヤ人青年ブライアンは、ひょんなことから救世主と間違えられ、どれだけ否定しても信者が増え続け、最後はローマ帝国に目をつけられ磔(はりつけ)の刑に……。そんな悲劇を、徹底したコメディタッチで描いています。

http://www.otoku47.com/author/xcvcvbkub/ http://paris.jimomo.jp/user/public.html?id=16434そこにあるのは、ヒトラーファシズムを支えたような熱狂や興奮ではありません。何も考えられない、考えたくない人たちが、ウソでもなんでも簡単に信じ込み、当惑する本人をよそに「この人についていきたい、任せよう」と雪崩を打つ群集心理の恐ろしさ、くだらなさです。